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iOS 18.6 のバッテリー持ちテスト:2 機種は大幅改善、しかし iPhone 16 は再び大幅ダウン

iOS 18.6 正式版は 7 月 30 日にリリースされ、有名なバッテリー持続時間テストチャンネル「iAppleBytes」も、いち早く複数の機種で iOS 18.6 のバッテリー性能を検証しました。ただし、今回の結果は明暗が分かれ、全体的には良いとは言えません。以下は iAppleBytes による iOS 18.6 のバッテリーテスト内容です。

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iAppleBytes がテストに使用した機種は以下の通りです:

  • iPhone SE(第2世代、バッテリーの健康度86%)
  • iPhone XR(89%)
  • iPhone 11(90%)
  • iPhone 12(89%)
  • iPhone 13(88%)
  • iPhone 15(100%)
  • iPhone 16(100%)

テスト条件:自動輝度調整オフ、画面輝度 25% に固定、すべてのバックグラウンドアプリを終了した状態で、Geekbench のバッテリーテストツールを使用。

テスト結果(iOS 18.6 vs iOS 18.5):

  • iPhone SE(第2世代):3時間20分(+1分)
  • iPhone XR:4時間54分(+20分)
  • iPhone 11:5時間08分(-17分)
  • iPhone 12:5時間37分(-12分)
  • iPhone 13:6時間33分(-14分)
  • iPhone 15:9時間27分(+23分)
  • iPhone 16:13時間41分(-39分)

Geekbench のスコア比較:

  • iPhone SE(第2世代):1994(+13)
  • iPhone XR:2917(+193)
  • iPhone 11:3072(-160)
  • iPhone 12:3367(-111)
  • iPhone 13:3930(-140)
  • iPhone 15:5670(+230)
  • iPhone 16:8210(-390)

iAppleBytes のテストによると、iOS 18.6 のパフォーマンスは決して優れているとは言えず、特に iPhone 16 の大幅な低下は予想外でした。

ただし、「iOS 18.6 リリース:異常な問題、不具合、クラッシュのまとめ」では、ユーザーのフィードバックから見ると、iOS 18.6 のバッテリー持続時間は概ね問題ないようです。

  • 55.1%のユーザー:変化を感じない
  • 29.5%のユーザー:バッテリーが早く減ると感じた
  • 15.4%のユーザー:より省電力と感じた

機種別のユーザー報告(省電力/消耗が早い/変化なし):
iPhone 11:33.3% / 0.0% / 66.7%
iPhone 11 Pro / Pro Max:0.0% / 50.0% / 50.0%
iPhone 12 / 12 mini:0.0% / 50.0% / 50.0%
iPhone 12 Pro / Pro Max:11.1% / 55.6% / 33.3%
iPhone 13 / 13 mini:0.0% / 25.0% / 75.0%
iPhone 13 Pro / Pro Max:30.4% / 21.7% / 47.8%
iPhone 14 / 14 Plus:0.0% / 33.3% / 66.7%
iPhone 14 Pro / Pro Max:7.7% / 23.1% / 69.2%
iPhone 15 / 15 Plus:40.0% / 20.0% / 40.0%
iPhone 15 Pro / Pro Max:17.4% / 26.1% / 56.5%
iPhone 16 / 16 Plus:0.0% / 16.7% / 83.3%
iPhone 16 Pro / Pro Max:14.9% / 27.7% / 57.4%
iPhone 16e:0.0% / 100.0% / 0.0%
iPhone SE(第3世代):0.0% / 100.0% / 0.0%
iPhone SE(第2世代):0.0% / 50.0% / 50.0%
iPhone XR:100.0% / 0.0% / 0.0%
iPhone XS / XS Max:0.0% / 100.0% / 0.0%

筆者の iPhone 16 Pro Max では、iOS 18.6 にアップデート後、バッテリーの持ちが明らかに良くなり、発熱や動作の滑らかさも iOS 18.5 より向上したと感じています。iOS 18.6 のバッテリー性能に不満がある方は、一度再起動してみるのも良いでしょう。

ただし、ユーザーごとの使用環境が異なるため、バッテリーテストやフィードバックはあくまで参考情報です。実際の使用状況とは異なる可能性があります。

なお、バッテリー性能を除けば、iOS 18.6 はセキュリティ上の脆弱性を23件も修正しており、アップデートを推奨します。内容は、マルチメディア処理、プライバシー、ネットワーク通信、WebKit関連の脆弱性など多岐に渡ります。Apple はこれらの脆弱性が悪用されたかは明らかにしていませんが、早めのアップデートが推奨されます。

つまり、セキュリティの観点からも、iOS 18.6 へのアップデートは強く推奨されます。バッテリーよりも個人情報の安全が優先されるべきであり、常に最新バージョンを保つことがプライバシー保護の基本かつ有効な方法のひとつです。

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