iPhone の設定には「アプリのバックグラウンド更新」という機能がありますが、皆さんは気づいていましたか?この名前を初めて聞く方は、この機能がどういうものか分からないかもしれません。今日は iPhone における「アプリのバックグラウンド更新」機能の用途や、その機能をオフにした場合の影響についてお話します。
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アプリのバックグラウンド更新:常に最新の情報を保持
「アプリのバックグラウンド更新」とは、その名の通り、アプリがバックグラウンドで更新され、最新の情報を受け取り、更新する機能です。アプリがマルチタスクモードで上にスワイプして閉じられていない限り、アプリをマルチタスクモードから前面に持ってきた時、常に最新の内容が表示されます。
iPhoneの「設定」から「一般」のオプションの下にある「アプリのバックグラウンド更新」機能にアクセスすることができます。
ここでは、この機能を使うか、Wi-Fiのみ、またはWi-Fi とモバイルデータ通信で使用するかを選ぶことができます。
また、下部のアプリリストから、各アプリごとにこの機能をオン/オフすることもできます。
アプリのバックグラウンド更新をオン/オフする違い
更新をオフにした場合
例えば LINE の場合、アプリのバックグラウンド更新をオフにする(またはオンにしない)と、ロック画面で誰かがメッセージを送ってきたとき、LINE のチャット画面を開くと、そのメッセージがすぐには表示されません。数秒待って、LINE がそのメッセージをダウンロードした後、チャットルームにメッセージが表示されます。
▲ 更新がオフの場合、iPhone で受信したメッセージはアプリ内で即時更新されません
これは、LINE アプリが前にバックグラウンドで動作しており、最低限の動作しかしていないためです。新しいメッセージがあると通知は来ますが、LINE アプリ自体の状態は変わりません。そのため、LINE を開くと、新しいメッセージがダウンロードされるまでの通知音が続くことがあります。
更新をオンにした場合
しかし、LINE のバックグラウンドアプリ更新をオンにしていると、LINE がマルチタスクのバックグラウンドで待機している間も、新しいメッセージを継続して受信し、アプリ内に更新します。
▲ このマルチタスクの背景で、更新機能がオンのアプリは常に最新の内容を保持します
そのため、LINE アプリを開くと、新しいメッセージのダウンロードを待たずに、すぐにそのメッセージがチャット画面に表示されます。
アプリのバックグラウンド更新の更新頻度
アプリによって、バックグラウンドでの更新頻度は異なります。例えば、ブラウザやカメラのような直接的に画面で操作するアプリは、バックグラウンドでの更新が少ないです。
しかし、地図のように位置情報を活用しているアプリは、位置情報の送受信のため、頻繁にデータを更新し、その結果、データの利用量も多くなります。
複数のこのようなアプリを同時に使うと、バックグラウンドの更新が増え、データ使用量の増加だけでなく、バッテリーの減りも速まります。
アプリのバックグラウンド更新をオンにできない原因
ここは多分問題があります。「アプリのバックグラウンド更新をオンにできない」という現象の原因について説明します。
低電力モードではアプリのバックグラウンド更新できない
低電力モードでは、バックグラウンド更新をオンにすることはできません。
このモードが有効の間はアプリのバックグラウンド更新は自動的に制約されます。絶対にオンにしたい場合は、低電力モードを無効にしてから設定を変更してみてください。
iOS のアップデートが必要の場合もある
稀に、バックグラウンド更新の設定がグレーアウトしてしまい、変更ができなくなることがあります。この状態だと、iPhone の故障や iOS の不具合が考えられるので注意が必要です。iOS のアップデートがある場合、それを試してみるのが良いでしょう。しかしながら、問題が解決しない場合、iPhone の本体に問題がある可能性も考えられます。
コンテンツとプライバシーの制限がオンになっている
また、iPhoneには「コンテンツとプライバシーの制限」という設定が存在し、その中に「バックグラウンドアプリアクティビティ」という項目があります。この項目が許可されていないと、バックグラウンド更新を有効にできません。設定変更する際は、「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」→「バックグラウンドアプリアクティビティ」と進んで、許可を選択してください。
アプリのバックグラウンド更新、オンにするべき? オフにするべき?
私自身の使用習慣としては、SNS アプリは基本的にアプリのバックグラウンド更新をオンにしています。それ以外の、あまり頻繁に使用しない、緊急性がないアプリはオフにしています。
アプリのバックグラウンド更新はバッテリーを消耗する機能のため、頻繁に使用するアプリだけをオンにして、それ以外はオフにすることで、iPhone のバッテリー持ちを向上させることができます。これを参考にしてください。
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