2025 年に Sony が発売したオーバーイヤー型ノイズキャンセリングヘッドホン「WH-1000XM6(以下M6)」は使いやすいのでしょうか?
Apple の「AirPods Max」とよく比較されるこの2機種、どちらが優れているのか気になる人も多いと思います。
海外メディア MacRumors は、この2つのヘッドホンを詳細に比較レビューしており、内容が非常に参考になったので、ポイントを分かりやすくまとめてみました。
興味のある方は、まずこのまとめを読んでからレビュー動画を見ると、M6 と AirPods Max の違いがより理解しやすくなるはずです。
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先に結論:WH-1000XM6 のほうが総合的に優秀
MacRumors のレビューによると、M6 は現在入手可能なノイズキャンセリングヘッドホンの中で全体的に最もバランスの取れた性能を持つ製品と評価されました。特に Apple 製品のエコシステムに依存していないユーザーにとっては、非常に魅力的な選択肢とのことです。
比較項目 | Sony WH-1000XM6 | AirPods Max |
---|---|---|
持ち運び・収納性 | ◎ | |
バッテリー持続時間 | ◎ | |
初期音質 | ◎ | |
EQ調整機能 | ◎ | (非対応) |
ノイズキャンセリング性能 | △ | △ |
外音取り込み(透過)モード | △ | △ |
低電力モード | ◎ | |
重量 | ◎ | |
装着感 | ◎ | |
デバイス切り替えの簡便さ | ◎ | |
価格 | ◎ |
各項目の詳細比較
デザインと携帯性
M6 には、現行市場でも評価の高いコンパクトな専用ケースが付属。マグネット式フラップで開けやすく、内部にはケーブル収納用の小ポケットも備えています。
一方、AirPods Max のケースは見た目が「ブラのようだ」と揶揄されるほどチープな印象。また、M6は折りたたみが可能で、持ち運びやすさがアップ。一方の AirPods Max には折りたたみ機能はありません。
バッテリー持続時間
M6 は、5.5 時間のフライト中に ANC(アクティブノイズキャンセリング)をオンにして使用し、さらにその後も使用を継続していたにもかかわらず、バッテリー残量は半分以上残っていたとのこと。
一方で、AirPods Max は最大使用時間が約 18 時間とされており、フライトだけでも 1/3 を消費してしまう点で不利。旅の往復を考えると、M6 の方が安心です。
音質と EQ 調整
音質に関しては主観的ですが、編集者の好みとしては AirPods Max の初期音質(プリセットサウンド)が好みとのこと。中立的で非常にバランスが良く、手を加えずとも満足できる音質。
M6 も音質は良好ですが、低音〜中音域がやや強めの傾向にあり、EQ 調整が前提になる場合も。
ただし、M6 は専用アプリ「Sony Sound Connect」で細かな EQ 調整が可能。AirPods Max には EQ 機能がありません。
ノイズキャンセリングと外音取り込み
ANC(ノイズキャンセリング)はどちらも非常に優秀。AirPods Max は飛行機のエンジン音などの抑制に強く、M6 はカフェのような環境音に効果的。全体的には大きな差がなく、どちらを選んでも不満はないレベルです。
透過モードも両者とも自然で、違和感なく周囲の音を聞くことができます。
アプリ機能(Sony Sound Connect)
Sony アプリには EQ 調整以外にもいくつかモードがあります。たとえば「シネマモード」は音声定位が不自然であまりおすすめされていませんが、「背景音モード(Background Noise Mode)」は周囲の音と重ならないよう上方に音を配置し、通話や周囲の音を邪魔せずに音楽を楽しめるモードとして「ちょっと面白い」と評されています。
操作性
M6 はタッチジェスチャーでの操作に対応し、
- 左右スワイプ:曲の切り替え
- 上下スワイプ:音量調整
- タップ:再生/停止
また、物理ボタンは電源とANC/透過モード切替の2つが搭載されており、アプリでカスタマイズも可能。
AirPods Max は「Digital Crown」と呼ばれるダイヤルともう1つの物理ボタンのみ。低電力モードに入るにはケースに収納する必要があり、M6 のように電源ボタンで直接操作はできません。
材質・重量・装着感
素材に関しては、AirPods Max がアルミニウムなどの高級素材を使用しており、見た目や手触りは好評。M6 も悪くはありませんが、比較するとややチープに感じる可能性があります。
重量面では、AirPods Max は 385g と重めで長時間の使用では疲れやすい傾向。M6 は 254g と軽量で、長時間装着には有利です。
装着感は M6 も良好ですが、イヤーカップ内のハードパーツが耳に当たると不快になることもあるとのこと。AirPods Max は耳全体を包み込む設計で、装着感には定評があります。
価格
価格は M6 が 449 ドル、AirPods Max は 549 ドルで、約100ドル(約 14,000 円)の差があります。
なお、Sony WH-1000シリーズは代を重ねるごとに値上がりしており、XM4 → 349ドル、XM5 → 400ドル、XM6 → 449ドルと推移しています。
AirPods Max の価格は発売以来ずっと 549 ドルのままです。
エコシステム連携とデバイス切り替え
Apple 製品を複数使っているユーザーには、AirPods Max のシームレスな連携が非常に魅力。音声の自動切り替えや Handoff など、Apple エコシステムの恩恵がフルに得られます。
一方、M6 はマルチポイント接続には対応しているものの、デバイス切り替えで不安定になることも。例えば、飛行機のエンタメシステムと iPad に同時接続していた編集者は、iPad へ戻ろうとした際に自動的に飛行機側へ再接続され、音が出なくなるトラブルに遭遇しました。接続を解除して再設定する必要があり、やや煩わしい印象です。
結論:WH-1000XM6 と AirPods Max、どちらを選ぶべき?
正直に言って、どちらも優れた製品であり、一長一短です。以下は MacRumors のレビューをもとにした項目別の勝敗まとめです:
項目 | WH-1000XM6 | AirPods Max |
---|---|---|
携帯性 | ◎ | |
バッテリー | ◎ | |
初期音質 | ◎ | |
EQ調整 | ◎ | ✕ |
ノイキャン | △ | △ |
外音取り込み | △ | △ |
省電力 | ◎ | ✕ |
重さ | ◎ | ✕ |
装着感 | ◎ | |
デバイス切替 | ✕ | ◎ |
価格 | ◎ | ✕ |
AirPods Max が勝っている項目が自分の重視ポイントなら、AirPods Max を選ぶのも十分アリです。
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