みんなは Perplexity(読み方:パープレキシティ)という AI ツールを使ったことがありますか?
このツール、将来的には Apple の Safari における AI 検索オプションのひとつとして導入される可能性があり、長年 iPhone で独占的な立場にあった Google 検索の地位が揺らぐかもしれません。
今回はまず、「何が起きているのか?」「Perplexity とはどんな AI ツールなのか?」を簡単に紹介し、今後は使い方の解説記事も予定しています。
更に面白いコンテンツを観たい人は、Instagram @applealmondjp をフォローしてください!
Apple が Perplexity を Safari の AI 検索エンジン候補と認める
Apple の副社長 Eddy Cue は、米国での独占禁止法訴訟の中で、Safari における Google 検索の利用が 2025年4月に初めて減少したと証言。その原因として、ChatGPT、Perplexity、Claude といった AI 検索ツールがユーザーの行動を変えていると指摘しました。
同時に Apple はすでに Perplexity と接触しており、Safari に AI 検索機能を統合する計画を進めているとのことです。
▼ Perplexity のロゴは、知識が詰まった本を象徴しています。
ブラウザ Arc でも Perplexity がデフォルト検索に
実は、Perplexity が検索エンジンの選択肢となったのは今回が初めてではありません。以前、話題となったブラウザ「Arc」では、Perplexity がデフォルト検索エンジンとして内蔵されており、設定を切り替えるだけで AI 検索を活用できるようになっていました。
Perplexity とは?
簡単に言うと、Perplexity は AI を活用した検索エンジンです。
Perplexity AI は 2022 年に設立され、大規模言語モデル(LLM)とリアルタイムのウェブクローリング技術を組み合わせた「回答型検索エンジン」です。質問に答える際は、引用元へのリンクも提示され、マルチターン(多段階)での追問も可能。多くのアナリストたちは、「価値ある・正確な情報を AI で探したいなら、ChatGPT や Claude よりも Perplexity の方が優れている」と評価しています。
▼ Perplexity は関連情報の提示もしてくれます。
Perplexity の 5 大特徴
特徴項目 | 説明 |
---|---|
出典付きの回答 | 各回答にリンク付きの参照元が表示され、すぐに事実確認が可能 |
多段階の対話 | 文脈を保持しながら、連続的な質問にもスムーズに対応 |
Pro Search 機能 | 複雑な問いを分解し、段階的にリサーチを進められる |
Pages / Collections | 会話の内容をワンクリックで公開ページや個人メモとして整理可能 |
モデルの切り替え | 無料版では自社開発の Sonar、Pro 版では GPT‑4o や Claude 3 などに切替可能 |
Google 検索との比較
検索スタイル | Google 検索 | Perplexity 検索 |
---|---|---|
結果の表示形式 | リンク一覧を提示し、ユーザーが選択 | 要点を要約しながら出典付きで提示 |
連続対話への対応 | 毎回再検索が必要で、情報整理は自力 | 文脈を保持したまま質問を続けられる |
コンテンツ生成 | 外部ツールで対応 | 要約やコード生成など、LLM で即応 |
情報の新しさ | 広範なインデックスベース | リアルタイムのクローリング+ LLM 処理で高速対応 |
ビジネスモデル | 広告ベース | サブスクリプション型で広告なし |
Apple は ChatGPT とも提携しているのでは?
その通りです。現在の Apple Intelligence には ChatGPT の機能も含まれています。Perplexity はあくまで Apple が交渉中の選択肢のひとつであり、今後 Perplexity だけが独占的に使われるわけではなく、他の AI ツールも同時に選べるようになる可能性が高いです。
ちなみに、最近の ChatGPT は大きく進化しており、検索結果の精度が大幅に向上し、表示レイアウトも改善され、表やリスト形式での出力、適切な余白、ハイライトの強調など、読みやすさも高くなっています。ただし、少しフレンドリーすぎる語り口はまだ残っている印象です。
まとめ
まとめると、Perplexity は Safari の AI 検索エンジン候補のひとつとして採用される可能性があり、OpenAI(ChatGPT)や Claude などと並び、Apple のエコシステムに組み込まれる未来が見えてきました。
とはいえ、短期的には Google のデフォルト検索エンジンとしての立場はすぐには変わらないと見られます。
なお、具体的な導入時期について Eddy Cue は明言していませんが、米メディア「The Verge」によると、「早ければ今後1年以内」に Safari に AI 検索オプションを追加する計画があると報じられています。
更に面白いコンテンツを観たい人は、Instagram @applealmondjp をフォローしてください!
もっと読む
ChatGPT に「お願いします」「ありがとう」と言うと、OpenAI にコストがかかるって本当?
GPT-o3 と GPT-o4-mini 登場、推論力アップ+ツール統合でさらに「自分から動く」AIに進化
Google Cloud Next ’25の発表まとめ:AI が全面進化、Workspace はよりスマートに、Agentspace は企業の最強ツールに!