M5 登場後でも M3 は通用する?M3 MacBook Pro 1 年使ったプロが語る本音レビュー

M5 登場後でも M3 は通用する?M3 MacBook Pro 1 年使ったプロが語る本音レビュー

Apple が M5 チップ搭載の新型 MacBook Pro を正式に発表したことで、購入を検討していた多くの読者が悩み始めています。「最新の M5 をそのまま買うべきか、それとも今なら価格が魅力的な Apple 公式の M3 Pro / Max 整備済製品を選ぶべきか?」

多くの人にとって、パソコンは長期的な投資です。

最近、海外メディア Mashable で活動する映像クリエイターが、M3 Max 搭載 16インチ MacBook Pro を1年間使い込んだレビューを公開しました。彼は M1 から買い替えたユーザーで、「M4 や M5 にアップグレードするつもりはまったくない」と明言しています。

では、M3 世代は今でも本当に「十分使える」のでしょうか。

本記事では、彼の実戦的な使用体験を整理し、整備済製品の購入を検討している方の参考になる情報をまとめます。

動画編集性能テスト:8K RAW も編集可能、4K は極めて快適

クリエイターにとって重要なのはベンチマークの数値ではなく、「タイムラインがスムーズかどうか」です。
彼は普段、Adobe Premiere Pro と DaVinci Resolve を使って編集を行っており、使用機は M3 Max / メモリ 36GB / SSD 2TB。

最も多く扱うのは 4K 動画です。多数のエフェクトやカラーグレーディング、Warp Stabilization(ワープスタビライザー)を適用しても、プレビューは一切カクつかず、非常に滑らかに再生されます。

限界テストとして、Canon R5 Mark II で撮影した 8K RAW 動画の編集も行いました。

再生開始時に約 2 秒ほどの遅延があり、再生中にわずかな引っかかりが出ることもありますが、実作業には十分耐えられるレベルです。

プレビュー解像度を 1/8 に下げれば、プロキシを作成することなく一気にスムーズになります。

書き出し性能も非常に優秀で、1 分の 4K 動画は約 20 秒で書き出し完了。その間、ファンはほとんど回らず、本体が熱くなることもありません。

通常の 4K や 1080p 編集が中心であれば、M3 Max(あるいは M3 Pro ですら)性能は明らかにオーバースペックです。考慮すべき点は、8K 素材を頻繁に扱うかどうかだけでしょう。

写真編集テスト:Lightroom と Photoshop のマルチタスク

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画像出典:YouTube チャンネル Mashable

彼は写真編集では Lightroom と Photoshop を同時に使用するワークフローを採用しています。特に Photoshop では多数のレイヤーを重ねるため、メモリ消費が激しくなります。

しかし、36GB のユニファイドメモリでも、大規模なプロジェクトを複数同時に開き、両ソフト間を頻繁に行き来しても、1 年間一度もメモリ不足や動作の重さを感じたことはありませんでした。

HDR 写真 124 枚の書き出しテストでは、席を立ってコーヒーを入れる暇もないほどの速さで完了したと語っています。

映像制作をしないなら、M3 整備済製品のコスパはさらに高い

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画像出典:YouTube チャンネル Mashable

エンジニアやビジネスユーザーからよく聞かれる質問があります。「動画編集をしないなら、M3 は無駄にならない?」

答えは いいえ です。プログラミング、仮想マシン、データ分析、重度の事務作業(Excel や大量タブ)といった用途でも、M3 Pro 整備済製品は現時点で最高クラスのコストパフォーマンスを誇ります。

実際、文書作業だけであれば M3 の性能は完全に余裕があり、人によっては MacBook Air でも十分なケースもあります。だからこそ、性能が十分な構成を整備済製品の価格で手に入れる価値が高いのです。

最大の強み:バッテリー駆動でも性能が落ちない

これは Apple Silicon 最大の強みと言えるでしょう。

彼は以前、NVIDIA RTX 3080 を搭載した Windows ゲーミングノート(Razer)を使用していましたが、バッテリー駆動では性能が大幅に低下し、ファンは全開、バッテリーも急激に減っていたそうです。

一方、M3 MacBook Pro は 電源接続の有無に関わらず性能がまったく変わらない。しかもバッテリー持ちも非常に優秀です。

その結果、彼の働き方は大きく変わりました。カフェ、飛行機、屋外の庭でも、高負荷な映像編集を行えるようになり、コンセントを探し回る必要がなくなったのです。これこそが、本来あるべき「ノートパソコン」の姿だと語っています。

画面サイズの選択:なぜ 16 インチなのか?

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画像出典:YouTube チャンネル Mashable

14 インチと 16 インチの選択は、常に悩ましい問題です。彼は以前 14 インチの M1 Max MacBook Pro を使っていましたが、今回は迷わず 16 インチを選びました。理由は 2 つあります。

画面の広さ:DaVinci Resolve などの編集ソフトでは、16 インチの方が多くのパネルを表示でき、作業効率が大きく向上します。

膝の上での安定性:意外と見落とされがちですが、14 インチは本体が短く、膝の上でバランスを取るのが難しいと感じたそうです。一方、16 インチは底面が広く、膝上作業でも安定して快適に使えます。

また、Liquid Retina XDR ディスプレイの色再現性は非常に高く、Mac 上で調整した写真を iPhone で見たり、印刷してもほとんど色ズレがない点を高く評価しています。

まとめ:M3 は今でも「買い」なのか?

最新スペックを追求し、予算に制限がないのであれば、M5 や M4 は確かに魅力的です。しかし、実用性を重視するなら、M3 は今でも最も信頼でき、強力な生産性ツールだと彼は断言します。

Intel Mac や M1 / M2 からの買い替えであれば、M3 へのアップグレードは間違いなく体感できる大きな進化です。特に M3 世代からは GPU が新アーキテクチャとなり、ハードウェアレイトレーシングや動的メモリ管理など、実使用でも違いを感じられます。

Apple 公式の整備済製品は品質も非常に高く、新品バッテリー・新外装・1 年保証付き。M3 Pro / Max の性能はいまだに「モンスター級」です。

浮いた予算を周辺機器やソフトウェアに回したい人にとって、今 M3 世代の整備済製品を選ぶのは、極めて賢い選択と言えるでしょう。