先週発売された新型 iPad mini 7 が、ついに世界各地で順次出荷を開始しました。ユーザーが最も気になる点の一つが、「ゼリースクロール(Jelly Scroll)」の問題が改善されたかどうかでしょう。朗報として、複数の海外メディアの実測によると、iPad mini 7 のゼリースクロール問題は前世代と比べて大幅に改善され、日常使用においてはほとんど気にならないレベルになったと評価されています。
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iPad mini 6 のゼリースクロール問題とは?
「ゼリースクロール」とは、画面を高速でスクロールした際に、左右の表示内容が非対称に揺れるように見える現象のことを指します。iPad mini 6 でこの現象が話題になり、一時は大きな論争を引き起こしました。
当時の調査では、iPad mini 6 のディスプレイコントローラが 90 度回転して配置され、画面が右から左に横向きでリフレッシュされる構造であることが原因とされました。このため、スクロール時に人の目には表示がずれて見え、特に縦向きで顕著に「ゼリースクロール」現象が発生したのです。
#jellygate on the new iPad mini…what’s up with this screen? pic.twitter.com/FaKFxCasQg
— Sam Kohl (@iupdate) September 27, 2021
Appleはこれに対し、「LCD ディスプレイはラインごとに順次リフレッシュされるため、スクロールが不均一に見えるのはLCDの正常な特性であり、修理や交換の対象とはならない」とコメントしました。ただし、Apple Store で購入した場合、14 日以内であれば無条件で返品が可能です。
つまり、「ゼリースクロール」はハードウェアの異常ではなく、iPad mini 6 のディスプレイ設計に起因する特性といえます。
iPad mini 7 ではゼリースクロールが大幅に改善
では、iPad mini 7 ではこの問題がどうなったのでしょうか? 結論としては、iPad mini 6 と比較して大幅に改善されています。ただし、非常に細かく観察すればわずかに見える場合もあります。
多くの海外メディアが行った実測では、iPad mini 7 のゼリースクロールは確実に改善されているとのことです。以下の実測映像では、0:55~1:08の間に左側の iPad mini 7 の果凍効果が、右側の iPad mini 6 よりも明らかに軽減されているのが確認できます。
ゼリースクロールは日常使用に問題なし
正直なところ、iPad mini のゼリースクロールは高速でスクロールしない限り気付くことは難しいため、こうしたテストは日常使用のシチュエーションとはかけ離れています。普段の使用ではそれほど頻繁に高速で画面をスクロールすることはないでしょう。筆者自身も iPad mini 6 を試用した際、そこまで気になることはありませんでした。
ただし、視覚的な感覚は主観的なものなので、iPad mini 7 の購入を検討している方は、ぜひ店頭で実機を試してから判断することをお勧めします。
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