iOS 26 では、無線接続に関する新機能として「公共 Wi-Fi ログイン情報の同期」に加えて、「Wi-Fi Aware 技術」への対応が注目されています。
これは、Apple 製品以外とも AirDrop のようなファイル転送が可能になる技術で、今後対応アプリを通じて、iPhone と Android 間などでもシームレスなデータ共有が可能になります。
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この記事のポイント
- Wi-Fi Aware は AirDrop に似た機能を提供し、ファイル転送・メディアストリーミングなどが可能。オープンスタンダードであり、複数プラットフォームやサードパーティ製アプリに対応。
- iOS 26 が Wi-Fi Aware に対応し、開発者は API を使ってアプリに組み込むことができる。
- アプリが Wi-Fi Aware に対応していれば、iPhone で他社端末とも AirDrop のような体験が可能になる。
iOS 26 が「Wi-Fi Aware」に正式対応、API も提供開始
海外メディアの報道によると、EU のデジタル市場法（DMA）により Apple に「AirDrop や AirPlay の代替手段を開放する」ことが求められており、これを受けて Apple は iOS 26 および iPadOS 26 において「Wi-Fi Aware」技術への対応を開始。さらに、開発者向けに Wi-Fi Aware API も提供されることが明らかになりました。
「Wi-Fi Aware」とは？
Wi-Fi Aware は Wi-Fi アライアンスによって策定された技術で、近距離にあるデバイス同士が インターネットやアクセスポイント不要で直接通信できることが特徴です。
つまり、ネット環境がなくても、近くのデバイスを検出し、P2P（ピア・ツー・ピア）でファイル送受信やメッセージのやりとりなどが可能になります。
この仕組みは AirDrop に非常に似ていますが、AirDrop が Apple 限定であるのに対し、Wi-Fi Aware は Android や Windows を含むマルチプラットフォーム対応の点が大きな違いです。
AirDrop と Wi-Fi Aware の違い比較
| 比較項目 | Wi-Fi Aware | AirDrop |
|---|---|---|
| 開発元 | Wi-Fi アライアンス | Apple |
| 対応プラットフォーム | iOS / Android / Windows など | Apple 製品のみ |
| 技術ベース | Wi-Fi Aware（NAN） | Apple Wireless Direct Link（AWDL） |
| 通信方法 | 近距離Wi-Fiで直接接続 | Bluetoothで検出→Wi-Fiで接続 |
| インターネット接続の必要性 | 不要 | 不要 |
| 主な用途 | ファイル共有、メディア再生、画面共有など | ファイル共有（主にApple端末間） |
Wi-Fi Aware の対応端末（iPhone / iPad）
なお、Wi-Fi Aware を利用するにはハードウェアの対応が必要であり、以下の Apple 製品が対応端末とされています：
- iPhone 12 以降
- iPad（第10世代以降）
- iPad mini（第6世代以降）
- iPad Air（第4世代以降）
- iPad Pro 11インチ（第3世代以降）
- iPad Pro 12.9インチ（第5世代以降）
Apple が Wi-Fi Aware に対応したことで、iPhone もようやく「他社製端末と直接ファイル共有できる未来」に一歩踏み出しました。
現時点ではサードパーティ製アプリを通じての利用が前提とはいえ、AirDrop に近い体験を Android ユーザーとも共有できる可能性が広がるのは大きな変化です。
今後、旅先での写真共有や会議での資料受け渡しも、iPhone 同士でなくても簡単に行える時代がすぐそこまで来ています。
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