Telegram が Passkey を正式導入、ログインが一気に簡単に - アップルジン

Telegram の最新アップデートにより、ついに Passkey（パスキー）によるログインが正式にサポートされました。

ユーザーはもうパスワードや SMS 認証コードを入力する必要はありません。Face ID や Touch ID を使うだけで、すぐにログイン可能です。これで「パスワードを忘れてしまった…」という悩みから解放されます。

Telegram も Passkey 対応の仲間入り

Apple と Google が 2022 年から本格的に推進してきた Passkey 技術。

それに伴い、さまざまなサービスが次々と対応を進めてきましたが、Telegram も 2025 年末のアップデートで正式対応となりました。

Telegram を最新バージョンにアップデートすれば、「設定 → プライバシーとセキュリティ → Passkey」から通行鍵（Passkey）を作成できます。

Passkey を設定すると、ログイン時に SMS 認証コードやパスワードの入力は一切不要になります。Face ID や Touch ID による生体認証を行うだけで、即座にアカウントへアクセス可能です。

しかもこれは、Face ID や Touch ID で「パスワードを呼び出す」仕組みではありません。そもそも「パスワード」という工程自体が存在せず、直接認証を行う方式のため、セキュリティ面でも非常に安全です。

iPhone では、Passkey はデフォルトで「パスワード」アプリ（iCloud キーチェーン）に保存されます。

ただし、Chrome など Passkey を保存できる別の場所がある場合、そちらに新しく Passkey を作成することも可能です。

Passkey は基本的に作成したデバイスに紐づく仕組みです。
つまり、iPhone で作成した Telegram の Passkey は、原則として iPhone でのみ有効です。

しかし、Apple や Google はクラウド同期に対応しています。

たとえば、iPhone で Telegram の Passkey を Chrome に保存しておけば、同じ Google アカウントでログインしている PC や Android スマートフォンの Chrome と同期でき、他のデバイスで再設定する手間が省けます。

ここで、Passkey とは何かを簡単に説明しましょう。

Passkey は FIDO アライアンスが推進するパスワード不要の認証方式で、
公開鍵暗号方式（公鍵・秘密鍵）を用いてアカウントの安全性を確保します。

ログイン時に使用されるのは、指紋や顔認証などの生体情報＋端末内に保存された秘密鍵です。
これらの情報はサーバーに送信されることはなく、第三者がコピーすることもできません。

現在、以下のような主要サービスも Passkey ログインに対応しています。

今後も対応サービスはさらに増えていくでしょう。

Passkey はデバイス単位で暗号化されるため、直接「共有」することはできません。

iCloud キーチェーン（Apple）や Google パスワードマネージャーを有効にしていれば、
同一アカウント間で Passkey を同期できます。
同期を使わない場合は、利用するデバイスごとに設定が必要です。

Passkey ログイン時は「パスワードを入力」ではなく、「通行鍵を使用」と表示されます。

Telegram の Passkey 対応は、より安全で、よりシンプルなログイン体験への大きな一歩です。

複数デバイスで Telegram を使う人や、セキュリティを重視するユーザーにとっては、まさに朗報でしょう。

設定にかかる時間はわずか数分。一度設定すれば、パスワードの悩みとは完全にお別れです。
今後 Passkey に対応したサービスを見かけたら、ぜひ優先的に有効化して、ログインからセキュリティ対策を始めてみてください。

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