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年末に「低価格 MacBook」登場か!A シリーズチップ搭載で、予想価格は 599 ドルから

先日、Apple は M5 チップを搭載した新製品を発表しましたが、年末にはもうひとつ注目すべき「低価格 MacBook」が登場する可能性があります。以前からの噂によると、この低価格 MacBook は iPhone に搭載されている A シリーズチップを採用し、価格は 599〜699 ドル程度になると見られています。これにより、MacBook の購入ハードルがさらに下がり、史上最も手頃な MacBook になる可能性があります。

A シリーズチップ採用の可能性

今年 6〜7 月には著名アナリストのミンチー・クオ氏が、Apple が 13 インチの「より手頃な価格帯の MacBook」を開発中であると報告しました。このモデルは Chromebook と競合する位置付けで、MacBook の市場シェア拡大を目指す製品です。最大の注目点は、M シリーズチップではなく、iPhone と同様の A シリーズチップを採用する点にあります。

そもそも、A シリーズと M シリーズのチップは、基本的に同じアーキテクチャをベースに開発されており、M シリーズはスケールが大きいだけです。そのため、コストと性能のバランスを考慮すると、A シリーズチップの採用は合理的な選択と言えるでしょう。

A19 Proチップの性能

現在、iPhone 17 Pro に搭載されている A19 Pro チップの性能は以下の通りです:

  • CPUのシングルコア性能は M4 チップと同等。
  • CPUのマルチコア性能はコア数の制限により M4 より約 32.7 %劣るが、M2 チップとほぼ同等。
  • GPUは各コアにニューラルエンジンを内蔵し、M3 を上回り、M4 に近い性能。
  • さらに、A19 Pro には標準で 12GB メモリ、第2世代ダイナミックキャッシング、ハードウェアレイトレーシング機能など、PC 向けに近い設計がなされています。

総合的に見ると、最新の M シリーズチップには若干劣るものの、日常的な文書作成やライトな用途には十分な性能を備えています。

消費電力とバッテリー持続時間の向上

A シリーズチップは iPhone 向けに設計されているため、消費電力効率が非常に高く、低電力でも安定したパフォーマンスを維持できます。これに macOS の電源管理機能を組み合わせれば、過去最長のバッテリー駆動時間が期待できるか、あるいは同じ駆動時間でもバッテリーを小型化して、より軽量で薄型の筐体を実現することも可能です。

A19 Pro 搭載の可能性とデザイン情報

なお、当初ミンチー・クオ氏は「A18 Pro」が搭載されると予想していましたが、iPhone 17 シリーズの登場により、A18 Pro からの性能向上が大きい A19 Pro に切り替える可能性もあります。

さらに、クオ氏によれば、この低価格 MacBook は「超薄型・軽量化」を重視したデザインで、外観は MacBook Air に近く、さらに薄く軽くなるとのこと。また、シルバー、ブルー、ピンク、イエローなど複数のカラー展開が期待されています。

発売時期と価格

発売時期については、クオ氏の予測では 2025 年第 4 四半期末から 2026 年第 1 四半期初めに量産が始まる見込みです。また、DigiTimes の報道によれば、価格は 599〜699 ドル(日本円で約 9 万〜10 万 5 千円)程度になり、最終的な組み立ては年末に始まり、発売は 2025 年末から 2026 年初頭になる可能性があります。

この製品は、Apple にとって単なるチップ選定の実験ではなく、マーケティング戦略の転換点でもあります。ハイエンドとエントリーモデルの両極化が進む中、次世代の低価格 MacBook は、新たなユーザーを macOS エコシステムに引き込むための最適な入り口となるでしょう。

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愛麗絲