ブルームバーグの記者マーク・ガーマンの以前の報道によると、次世代「iPad mini 8」は 2026 年初頭に登場する可能性があるという。また、注目すべきは、今回のモデルではチップのアップグレードに加え、初めて OLED ディスプレイを採用する可能性があり、より強力な小型タブレットとなることが期待されている。
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現在、市場では Apple が iPad mini 8 に OLED ディスプレイを採用する計画を進めているとの見方が強く、サムスン製の OLED パネルの評価もすでに始まっているとされている。ただし、最終的に採用されるかどうかはまだ確定していない。
LCD と比較して、OLED ディスプレイの主な利点は、より高いコントラスト、鮮やかな色彩、速い応答速度、広い視野角にある。また、構造がシンプルで非常に薄型化できるため、もし iPad mini 8 が OLED ディスプレイを搭載すれば、M4 チップ搭載の iPad Pro のように極薄軽量なデザインになる可能性がある。これは、ここ数年「極薄・軽量化」を追求している Apple にとっては自然な進化だと言える。
ディスプレイサイズに関しては、調査報告によると、iPad mini 8 は現行の 8.3 インチから 8.7 インチへとわずかに大型化される見込みで、本体サイズも縦横それぞれ約 5％ 大きくなる可能性がある。それでも全体的には「mini」の名にふさわしいコンパクトなサイズ感が保たれる見通しだ。さらに Apple はベゼル（縁）を狭くすることで、筐体サイズを維持しつつ表示領域を広げる可能性もある。
ただし、OLED を採用しても、ディスプレイ技術自体は Pro モデルには及ばないようだ。iPad mini 8 の OLED は、M4 iPad Pro が搭載する 2 層構造の低温多結晶酸化物（LTPO）パネルではなく、1層構造の低温多結晶シリコン（LTPS）パネルになるとされている。そのため、最大輝度の点ではやや劣る可能性がある。
また、120Hz の ProMotion（可変リフレッシュレート）ディスプレイに関しては、今年の新型 iPhone では標準搭載されているが、これが iPad mini に導入されるかは不明。多くの海外メディアは、ProMotion は今後も iPad Pro 限定の機能であると予測している。
もうひとつの重要なアップグレードはチップの更新で、これまでのiPad miniの製品戦略を踏まえると、iPad mini 8 には「A19 Pro」の廉価バージョンが搭載される可能性が高い。具体的には、iPhone Air と同様に6コア CPU と5コア GPU を搭載した構成となり、メモリも 12GB に増強される見込みだ。
iPhone Air の実測データによると、GPU コアが1つ少ないことでグラフィック性能は約 15％ 低下するが、iPad mini の主な利用シーンにおいては十分な性能を発揮する。12GB のメモリによって、複数のアプリを同時に起動した際の操作性が向上し、バックグラウンドアプリの強制終了（いわゆる”アプリの殺し”）も大幅に減ることが期待されている。これにより、iPad mini 8 は引き続き「小型タブレットの覇者」としての地位を維持することができる。
iPad mini 8 の発表時期については様々な見方がある。調査会社 Omdia は、iPad mini が OLED を採用するのは 2027 年になると予測している。一方、韓国メディアの ET News や ZDNet Korea は、Apple が 2026 年に iPad mini と iPad Air を同時に更新する計画だと報じている。
さらに、サプライチェーンの情報によれば、サムスンは 2024 年からすでに iPad mini 用 OLED のサンプル開発を開始しており、2025 年後半には量産を開始する見込みとされている。そのため、2026 年前半の発売は現実的なスケジュールと考えられ、価格も大きく変わることはないだろう。
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