iPhone 16e、A18 チップを搭載するも GPU コアを1つ削減 – パフォーマンスへの影響は約 13.4% - アップルジン

Apple は、最新の A18 チップを搭載した iPhone 16e を発表しました。しかし、Appleの「精密なコストカット」は今回も健在で、GPU コアが1つ削減されています。

そして、ベンチマークサイト Geekbench が最近公開したスコアによると、この1つのコア削減が 約 13.4% の性能低下 をもたらしていることが明らかになりました。

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iPhone 16e の A18 チップ：CPU は強力なまま、GPU は約 15% 性能ダウン

有名なベンチマークサイト Geekbench は、モデル識別コード「iPhone17,5」のデバイスのスコアを公開しました。

Appleは iPhone 16e を iPhone 16シリーズの派生モデル として位置付けており、iPhone 16 Pro や iPhone 16 の識別コードは「iPhone17,1 / iPhone17,2 / iPhone17,3 / iPhone17,4」となっています。このことから、「iPhone17,5」＝iPhone 16e であることがほぼ確定しました。

iPhone 16e の CPU 性能は依然として強力

まず CPU についてですが、iPhone 16e の A18 チップは CPU 部分に制限がなく、2つの高性能コア＋4つの高効率コアの6コア構成 はそのまま維持されています。最大クロック周波数は 4.04GHz に達し、Geekbench 6 のベンチマーク結果を見ても、iPhone 16 や iPhone 16 Pro とほぼ同等のスコア となっており、業界最高クラスの処理能力を維持しています。

また、前世代の iPhone SE（第3世代） に搭載された A15 Bionic と比較すると、約3世代分の進化が実感できる ほどの大幅な性能向上が見られます。シングルコア・マルチコアともに 約 42% 向上 しています。

デバイス	シングルコアスコア	マルチコアスコア
iPhone 16e（A18）	3,336	8,158
iPhone 16（A18）	3,387	8,239
iPhone 16 Pro（A18 Pro）	3,371	8,241
iPhone SE 3（A15 Bionic）	2,350	5,762

iPhone 16e の GPU 性能は約 13.4% 低下

GPU コアが1つ削減されたこと により、iPhone 16（5コアGPU）と比べて約 13.4% の性能低下 が確認されています。さらに、より高性能な A18 Pro（6コアGPU） と比較すると、約 27.35% の差 があります。

とはいえ、iPhone SE 3（A15 Bionic） との比較では、依然として 約 30% の性能向上 を達成しており、前世代の iPhone SE ユーザーにとっては十分な進化といえます。

デバイス	Geekbench 6 Metal スコア
iPhone 16e（4コアGPU）	24,160
iPhone 16（5コアGPU）	27,897
iPhone 16 Pro（6コアGPU）	33,256
iPhone SE 3（4コアGPU）	18,568

iPhone 16e の RAM は 8GB で確定

さらに、Apple Intelligence に対応していることから、iPhone 16e の RAM は 8GB であることが確定 しました。

これは Geekbench のシステム情報 からも確認されており、実際の使用においても 複数のアプリを同時に開いても動作がスムーズ になると予想されます。

また、バックグラウンドアプリの終了が減少する ため、ユーザーエクスペリエンスの向上が期待できます。

ベンチマークスコアはあくまで参考、iPhone 16eの本当の魅力とは？

ベンチマークスコアは あくまで参考値 であり、実際の使用感を完全に反映するわけではありません。しかし、iPhone 16e のターゲットユーザーにとっては、A18 チップの性能は十分すぎるほどのスペック です。

A18 チップの 最大の強み は、「どれだけ長く使えるか」という点にあります。iPhone 16e のユーザー層にとって、重要なのは 極端なハイパフォーマンスではなく、長期間にわたる安定した使用 です。この点で、A18 は 長寿命な製品設計 を可能にする重要な要素となっています。