Apple Intelligence「イメージワンド」完全ガイド:メモから簡単に画像生成

Apple Intelligence「イメージワンド」完全ガイド:メモから簡単に画像生成

AI 画像生成に関しては、今回は便利で面白い画像生成機能である 「イメージワンド」 の使い方をご紹介します。

Apple Intelligence のイメージワンドを使えば、メモの空白部分に軽く円を描くだけで、手描きのスケッチや文字による説明を美しい画像に素早く変換できます。メモをより豊かで生き生きしたものにできるため、iPad とメモアプリで記録する習慣のあるユーザーにとって非常に実用的な AI 画像生成機能です。

iPhone と iPad の両方で利用可能

Apple Intelligence を有効化した iPhone / iPad ではイメージワンドを使用できます。以下では iPhone を例に説明します。

Apple Intelligence イメージワンドのテクニック①

文章から画像を生成する

最初に紹介するイメージワンドの機能は「文章の説明をもとに画像を生成する」というものです。

メモの中に手書きもしくは入力で次のような文章を書きます:

冬の午後の木造の書斎。窓の外には雪が舞い、半分開いたカーテンの隙間から日差しが机の上に差し込んでいる。机にはホットココアのマグカップ、暖色のデスクライト、開かれたノートが置かれ、オレンジ色の猫が本の横で丸くなって寝ている。壁にはドライフラワーが飾られ、空気には温かな光が漂っている。

メモのペンツールをタップすると、定規付近に イメージワンドのアイコン が表示されます。それを選び、メモの空白部分に円を描くと、AI 画像生成が起動します。
システムは文章のキーワードを抽出して画像を生成します。

例えば上記の文章では、
「冬の午後の木造の書斎」「ホットココア」「暖かい光」「猫」
などが抽出され、画像が生成されます。

精度が十分でない場合は、下部の 「画像を説明」 ボックスに追加情報や細かい要望を入力して調整できます。例えば「眠る」と入力すると、猫の姿勢が眠っている状態に変わり、元の文章により近づきます。

上部では「アニメーション」「イラスト」「スケッチ」などのスタイルも選択可能です。中央の生成画像エリアを左右にスワイプすれば別の候補画像に切り替えられます。

画像を保存・共有したい場合は、右上の「・・・」をタップ。

気に入った画像は右上の「✔」を押せばメモ内に追加でき、大きさや位置も自由に調整できます。

Apple Intelligence イメージワンドのテクニック②

手描きスケッチを画像に変換する

次のテクニックは、手描きのスケッチを画像に変換する機能です。

メモの空白部分に簡単なスケッチを描くだけでOKです。
例として、木・花・太陽のような簡単な図を描きます。

そのスケッチをイメージワンドで囲むと、
「この画像を説明する言葉を入力してください」
と表示されるので、簡単に「樹、花、太陽」などと説明します。

イメージワンドがその説明に合った画像を生成し、結果もとても良好です。

さらに、スケッチには描かれていない要素を追加することもできます。
例えば「もう一匹のわんちゃん」と入力すれば、可愛い犬が画像に加わります。

最後に必要に応じて、画像を保存するか、手描きスケッチと差し替えるかを選べば完了です。

Apple Intelligence イメージワンドのテクニック③

説明なしでもキーワードだけで画像生成

文章やスケッチがなくても、イメージワンドは画像を生成できます。

空白のメモにイメージワンドで円を描き、キーワードだけを入力するだけで関連画像を作成できます。

イメージワンドでできないこと(3つの制限)

次の3つは生成不可なので注意してください。

  1. 人物を含む画像は生成不可
    人に関する描写があると生成がブロックされます。

  2. 著作権のあるキャラクターは生成不可
    スーパーマン、スパイダーマン、バットマンなどは不可。

  3. 18禁・暴力・薬物などの内容も生成不可
    いわゆる「制限コンテンツ」は拒否されます。

Apple のガイドラインを理解した上で使用しましょう。

Apple Intelligence イメージワンドまとめ

以上が Apple Intelligence のイメージワンドの使い方です。iPad と iPhone の両方で使えますが、特に iPad の活用シーンに相性の良い AI アシスタントと言えるでしょう。

まだテスト段階ではありますが、生成品質や安定性は良好で、操作も直感的。さらにネット接続不要・追加アプリ不要で、円を描くだけですぐ画像が生成されます。

メモをとるのが好きな人、企画を考える人、ビジュアルを強化したい人にとって、ノートやアイデアスケッチをより表現豊かにできる機能です。特にメモアプリを愛用している方には、ぜひ一度使ってみていただきたい機能です。

もっと読む

iOS 26 に追加された Apple Intelligence の新機能 7 選まとめ

Siri 進化版、2026 年 3 月に登場へ:Tim Cook が語る Apple Intelligence の進展

Apple で進む前例のない世代交代について:その背景と今後の展望