もしスマートフォンから Netflix をテレビにキャストする習慣があるなら、注意が必要です。Netflix はこの機能をひっそりと廃止しており、現在はほとんどのスマートテレビや Chromecast デバイスでスマホからのキャストが利用できなくなっています。どのサブスクリプションプランを契約していても同じです。
スマホから Netflix を大画面へキャスト不可に、多数のデバイスが対象外へ
Netflix は最近ヘルプページを更新し、スマートフォンの Netflix アプリから多くのスマートテレビやストリーミングデバイス（Chromecast with Google TV や Google TV Streamer など）へコンテンツをキャストできなくなったことを明確にしました。
▼ このような Chromecast ではもう Netflix をキャストできません
この変更はすべてのサブスクリプションプランに適用され、海外の広告なし上位プランから広告付きの基本プランまで、スマホキャスト機能は一律で利用できません。
以前は、スマホの Netflix アプリでキャストアイコンをタップするだけで手軽にテレビへ映し出すことができましたが、現在では多くのユーザーのアプリからこのボタンが姿を消しています。Netflix によると、デバイスにリモコンが付属している場合、そのデバイスはスマホキャストに非対応となり、Netflix の操作はリモコンで行う必要があるとのことです。
利用できるのは旧型 Chromecast のみ
現状の例外は、初期型の Chromecast（リモコンが付いていないタイプ）と、一部の Google Cast 対応の旧型スマートテレビのみです。ただし、これらの旧型デバイスでも利用できるのは広告なしプランのみで、広告付きプランではキャスト機能が全面的に無効となります。
Reddit でも同様の報告が多く見られ、旧型 Chromecast ではキャストが可能な一方、Chromecast with Google TV、Google TV Streamer、Google TV 搭載スマートテレビは、Netflix アプリのキャスト先リストからすべて消えてしまったとの声が上がっています。
Netflix は、この変更はユーザー体験向上のためだと説明していますが、多くのユーザーは納得していないようです。これらのデバイスには Netflix アプリが内蔵されているため、大画面視聴自体は可能なものの、視聴の操作フローがかえって不便になったと感じる人が多いようです。
Apple TV へのキャストも不可に
Netflix は多くのデバイスに対するスマホキャスト機能を正式に廃止しており、AirPlay を通じて Apple TV へ投影する機能もすでに禁止されています。たとえ有料会員であっても例外ではありません。
要するに、Netflix を視聴したい場合は、スマートフォンのアプリで直接観るか、Apple TV、スマートテレビ、Chromecast の Netflix アプリから視聴するしかなく、スマホ画面を大画面へキャストする方法は使えなくなったということです。
現在利用できるのは旧型 Chromecast と Google Cast 対応テレビのみですが、その機能は大きく制限されています。普段からスマホで Netflix を操作していたユーザーにとって、この変更は「テレビで Netflix を観られなくなる」わけではないものの、操作方法をスマホからリモコン中心へ変えざるを得なくなる点で、使い勝手に影響を与える可能性があります。
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