今年の iPhone 17 Pro は、「放熱性能の強化」が大きな進化ポイントの一つと噂されています。最新情報によると、Apple はスマートフォンで主流となっている 「ベイパーチャンバー」 を採用する可能性が高く、長年指摘されてきた「iPhone の放熱性能の甘さ」を払拭しようとしているようです。
最近では、このベイパーチャンバーとされる銅製部品の画像がリークされており、放熱設計の方向性がほぼ固まったのではないかと見られています。
▼ 本記事のポイント
- iPhone 17 Pro にベイパーチャンバーが搭載される可能性が極めて高い
- 新型 A19 Pro チップによる AI 処理で発熱が深刻化 → 高度な放熱対策が必要
- ベイパーチャンバーはProモデル限定採用、無印・Air モデルは従来通りグラファイト方式か
- 新たな「アルミフレーム＋ガラス」の筐体デザインも放熱のための変更と推測
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iPhone 17 Pro 向けとされる「銅製ベイパーチャンバー」が初リーク
X で数々の Apple リークを行ってきた Majin Bu 氏が、iPhone 17 Pro 用とされるベイパーチャンバーの銅製部品画像を投稿しました。
Majin Bu 氏によれば、A19 Pro チップによる AI 演算が大きな発熱を引き起こす可能性が高く、それに対応するために Apple が初めて iPhone シリーズにベイパーチャンバーを導入する方針を取ったとのことです。
また、この冷却機構は iPhone 17 Pro のみに採用され、iPhone 17 / iPhone 17 Air は従来通り石墨（グラファイト）方式を継続する見通しとのこと。
以前は全モデル共通搭載の噂もありましたが、現時点では Pro 限定の可能性が高まっています。
ベイパーチャンバーとは？
Vapor Chamber（ベイパーチャンバー）は、近年の高性能 Android スマートフォンやゲーミングスマホで広く採用されている受動式の冷却技術です。
構造は簡単に言えば、中に少量の液体を密封した薄い金属（主に銅）プレートで、以下のような原理で熱を拡散します：
- 熱源からの熱で液体が蒸発 → 気体となってプレート全体に拡散
- 熱が外部に逃げると再び液体に凝縮 → 循環しながら放熱を繰り返す
この「相変化サイクル」によって、石墨による線的な放熱よりも、プレート全体に熱が均一に広がるため、冷却効率と安定性が大幅に向上します。
ベイパーチャンバーを搭載するメリット（iPhone において）
- ディスプレイの輝度自動低下（過熱防止）を軽減
- SoC の熱による性能低下（スロットリング）を抑制
- 充電中断（高温時）を防止
- ゲーム・動画編集・AI処理など、高負荷な作業時に長時間安定稼働
iPhone 17 Pro が「アルミフレーム採用」に変更？それも放熱のためか
また、iPhone 17 Pro は従来のチタン素材から「アルミニウム＋ガラス」の複合筐体に変更されるとの噂も出ています。以下の図の黄色部分がアルミ素材、赤色部分がガラスとされています。
Majin Bu 氏によれば、このアルミ素材の採用も放熱対策の一環であり、ベイパーチャンバーの設計がカメラ周辺まで延びていることから、カメラフレーム部分も放熱に使われると考えられています。
実際、チタンは高強度ですが、熱伝導率はアルミに劣るため、放熱を重視する場合にはアルミが有利です。強度と冷却性のバランスを考慮すると、「アルミフレーム＋ベイパーチャンバー」は現時点でのベストな構成といえるでしょう。
ただし、ベイパーチャンバーの量産はまだ開発中段階
とはいえ、Majin Bu 氏によると、iPhone 17 Pro 用のベイパーチャンバーはまだ開発段階で、技術的な課題も残されているとのこと。Apple が最終的に製品版で採用するかどうかは、今後の進展次第となります。
本当に搭載され、想定通りの冷却効果を発揮できるのか？ iPhone 17 Pro の続報に注目です。
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