通常、Apple Watch は手首に装着するのが一般的です。これにより、簡単に操作や通知の確認ができるほか、watchOS の多くの機能も手の動きに最適化されています(例:手洗いタイマー機能)。
しかし最近、Apple Watch を足首に装着するという新しいトレンドが海外で話題になっています。『ニューヨーク・タイムズ』では、このユニークな装着方法について5つの理由を挙げ、特定の状況では試す価値があるかもしれないと紹介しています。
Apple Watchを足首に装着する5つの理由(またはメリット)
1. 手首が細すぎると、装着が緩くなり心拍数の測定に影響する
海外のフィットネスインフルエンサーであるAna Espinal 氏は、『ニューヨーク・タイムズ』のインタビューで、以下のように語っています。
「私の手首はとても細く、最小サイズのバンドを使ってもApple Watchがしっかり固定されません。
そのため、Apple Watchが“装着されていない”と誤認識することがあり、ワークアウトアプリが途中で閉じてしまうことが頻繁に起こります。」
彼女は同じ悩みを持つユーザーが多いことを知り、解決策として、ワークアウト中にApple Watchを足首に装着することを思いついたそうです。試した結果、心拍数の測定が安定し、より正確にデータを記録できるようになったといいます。
2. タトゥーが心拍センサーに影響を与える
Appleの公式サポートページには、次のような記載があります。
「皮膚の恒久的または一時的な変化(例:特定のタトゥー)は、心拍センサーの精度に影響を及ぼす可能性があります。
特定のインク、模様、または色の濃さによって、センサーの光が遮られ、正確な測定が難しくなることがあります。」
もし手首にタトゥーがある場合、Apple Watchを足首に装着すると、より正確な心拍データが取得できる可能性があります。
3. 歩数の記録がより正確になる可能性がある
一部のユーザーは、特定の状況下では手首の動きが少なく、歩数が正しくカウントされないことを指摘しています。
例えば:
- ベビーカーを押しているとき
- ルームランナー(ウォーキングマシン)を使用しているとき
このような場合、Apple Watchを足首に装着すると、より正確に歩数が計測されることがあります。
4. 皮膚トラブルを避けるため
皮膚疾患を持つ方や、肌が敏感でかぶれやすい方の中には、Apple Watchを手首に装着すると肌に負担がかかると感じる人もいます。そうした場合、足首に装着することで皮膚トラブルを軽減できる可能性があります。
5. 医療従事者など、手首にアクセサリーをつけられない職業の人
医療従事者など、手首に何も装着できない職業の人もいます。例えば、手術を行う医師や看護師は、衛生面の理由から手首に装飾品をつけることが禁止されている場合があります。
そのため、足首にApple Watchを装着することで、仕事中の健康データを記録し続けることができるといったメリットがあります。
Apple Watchを足首に装着しても問題ないのか?
ここまで読んで「Apple Watchを足首につけても本当に大丈夫?」と疑問に思う方もいるでしょう。
実際のところ、Appleは「足首への装着を禁止する」とは明言していません。しかし、Apple Watchの健康データの測定やインタラクション機能は、すべて「手首に装着すること」を前提に設計されています。
なぜ手首装着が推奨されているのか?
手首と足首では、以下のような違いがあります。
- 血流の速さが違う → 足首の方が血流が速く、Apple Watchが心拍数を安定して測定しにくい可能
- 皮膚構造が異なる → ECG(心電図)や血中酸素濃度の測定精度に影響する
- 温度変化の違い → 体温の傾向を正確に測定できない可能性
そのため、健康データの精度を求める場合は、やはり手首に装着するのが最も適しています。
結論:特別な理由がない限り、手首に装着するのがベスト!
Apple Watchを足首に装着する5つの理由は、手首に正常に装着できないケースを解決するための方法にすぎません。
特別な事情がない限り、Apple Watchは手首に装着するのが最も正確で安定したデータを取得できる方法です。さらに、足首に装着すると操作がしにくく、周囲から「変な目で見られる」可能性もあるので注意しましょう😂。
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