「Nothing」といえば、常に話題を呼ぶ独創的な製品を送り出してきたブランド。その象徴ともいえるのが透明なデザインで、今回登場した初のオーバーイヤーヘッドホン「Headphone 1」も例外ではありません。
本記事では、海外のテック系 YouTuber やメディアによるレビューをもとに、Nothing Headphone 1 の魅力や実力を詳しく紹介します。
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デザイン:おなじみの“透明”デザイン、Glyph ライトは非搭載
画像出典:YouTube チャンネル「MacRumors」
Nothing の DNA を受け継ぎ、Headphone 1 は透明な外装とアルミ+樹脂フレームの組み合わせが特徴。耳当ては角の取れた四角形で、非常に個性的な見た目です。
ただし、これまでの製品にあった Glyph ライト(発光パターン)は非搭載。これは、長時間使用するヘッドホンにライトが常に点灯すると周囲の人に迷惑をかける可能性があるため、省かれたと考えられます。
画像出典:YouTube チャンネル「MacRumors」
画像出典:YouTube チャンネル「MacRumors」
装着感:やや重ため。AirPods Max に近い印象
イヤーパッドとヘッドバンドには低反発素材(メモリーフォーム)が使用されており、ソフトな装着感。ただし、重心が耳側に寄っているため、長時間の使用ではやや疲れやすいという声も。これは AirPods Max でも指摘されるポイントです。
完全な折りたたみには対応していませんが、イヤーカップはフラットに回転できるため、専用ケースに収める際には便利です。
音質:低音に迫力、全体的にクリアな仕上がり
画像出典:gizmodo
Headphone 1 は 40mm のダイナミックドライバーを搭載し、振動板にはニッケルメッキ処理が施されています。これにより高域の明瞭さと低域の力強さが向上。
実際のリスニング体験では、迫力ある低音と、バランスの取れた中高音が印象的。とくに Billie Eilish の「bad guy」のようなビートが強い楽曲との相性が抜群です。
よりクリアな中高音が好みであれば、Nothing X アプリから EQ をカスタマイズすることで、自分好みの音に調整可能です。
画像出典:YouTube チャンネル「MacRumors」
また、空間オーディオとヘッドトラッキングにも対応しており、映画やゲームでは没入感のある 360° サウンド体験が得られます。音響調整は KEF と共同開発されており、音質の完成度が高いのも納得です。
ノイズキャンセリングと外音取り込みも自然で実用的
ANC(アクティブノイズキャンセリング)は600 ミリ秒ごとに周囲の音を検知し、即時調整。耳当ての密閉性も高く、ANC を使わなくても物理的な遮音効果があります。
外音取り込み(トランスペアレント)モードも自然な聞こえ方で、通勤やオフィスでも使いやすい仕上がりになっています。
操作系:タッチではなく、物理ボタン+スティック+ダイヤル式
画像出典:YouTube チャンネル「Tim Schofield」
Headphone 1 では、タッチ操作ではなく物理的なボタンとスティック、回転ダイヤルを採用。これは直感的で迷いにくく、操作しやすいと高く評価されています。
- 上部ボタン: Siri/Googleアシスタントの起動。Nothingスマホならショートカットメニューも起動可能
- スティック: 曲送り/戻し
- ダイヤル: 回転で音量調整。押すと再生/一時停止、長押しでANC/外音取り込みモード切替
画像出典:YouTube チャンネル「Tim Schofield」
これらの操作はアプリでカスタマイズ可能。自分に合った操作方法を設定できます。
最大 80 時間の長時間再生、LDAC・USB-C・3.5mm 対応
バッテリー持ちも非常に優秀です:
- ANCオフ時:最大80時間再生可能
- ANCオン時でも:35時間使用可能
- 急速充電:5分で約2時間再生可能
接続方式も充実:
- LDAC対応(ハイレゾ)
- USB-Cでの有線接続
- 3.5mmイヤホンジャックも搭載
AirPods Max や WH-1000XM6 と比較してどう?
価格は 299 ドル(約 43,000 円)とミドルレンジですが、Sony WH-1000XM6 や Apple AirPods Max のようなハイエンド機とも比較対象になる存在です。
ANC性能:
室内ノイズやホワイトノイズの抑制は良好ですが、Sony XM6 のようなトップクラスの ANC とは約 1.5 段階の差があります。たとえば飛行機内ではエンジン音がやや聞こえるレベル。
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例:Sonyが「A+」とすれば、Nothingは「B+」の評価。
外音取り込みモード:
普通レベルの性能。AirPods Max や XM6 のような自然さには及ばず、自分の声が大きく響くため、長時間の会話には不向きです。
XM6 と比べると…選び方はあなた次第
客観的に見ると、Sony WH-1000XM6 は音質・ANC・折りたたみ性・付属ケースの利便性など、すべてで優れており、Nothing Headphone 1 より約 150 ドル高い価格にも納得がいく完成度です。
ただし、Nothing Headphone 1は:
- 独自の透明デザイン
- 物理ボタンの直感的な操作性
- コストパフォーマンスの高さ
といった他にない魅力もあり、「見た目と使い心地、コスパ重視」なら十分選ぶ価値のあるモデルです。
発売日と予約情報:海外では7/4予約開始、7/15発売予定
Nothing Headphone 1は、海外で7月4日から予約開始、7月15日に発売予定です。日本ではまだ公式なアナウンスはありませんが、「夏には情報を公開する」という噂があります。
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