Apple Watch には「GPS モデル」と「GPS+セルラーモデル」の2種類があります。
果たして、追加費用を払ってまで GPS+セルラーモデルにアップグレードする価値はあるのでしょうか?
iPhone を持たずに、Apple Watch を単体で使いたいと考えているなら、検討する価値はあります。ただし、毎月かかる通信費も含めて考える必要があります。
そこで今回は、セルラーモデルの Apple Watch が向いている人はどんな人なのか、どれくらい費用がかかるのか、そして実際にどんな違いがあるのかをまとめて解説します。
Apple Watch には大きく分けて2つのモデルがあります。
セルラーモデルであれば、iPhone を持ち歩かなくても、音楽を聴いたり、地図ナビを使ったり、電話をかけたりすることができます。
ランニングやウォーキングの際にスマホを持ちたくない人、子どもと外出する時に荷物を減らしたい人、または Apple Watch を子どもの初めての通信端末として使いたい場合には、セルラーモデルの利便性は非常に高いと言えるでしょう。
現在 Apple 公式サイトで販売されている Apple Watch は、以下のようなラインナップになっています。
Ultra シリーズはアウトドア用途を重視しているため、GPS+LTE モデルのみの販売となっています。
また、中古品や整備済製品を検討している場合でも、Apple Watch Series 3 以降のモデルであれば、GPS 版とセルラー(LTE)版の両方が存在します。
GPS モデルと GPS+LTE モデルでは、本体価格に差があります。さらに、LTE モデルの場合は 毎月の通信料金が別途必要になります。
(※ LTE モデルは月額料金がかかる点に注意が必要です)
次のような人は、セルラーモデルを選ぶ価値があります。
① スマホへの依存を減らしたい人
散歩や運動、ちょっとした外出のたびに iPhone を持ち歩きたくない人。
② 子どもにスマホを持たせたくない家庭
「ファミリー共有設定」を使えば、親の iPhone から子どもの Apple Watch を管理でき、電話番号を持たせつつスマホ依存を防げます。
③ 緊急時の連絡手段を確保したい人
セルラープランを契約していれば、iPhone がなくても SOS 緊急通報が可能です。
私は最終的に GPS モデルを選び、2 年以上使っていますが、大きな不便は感じていません。
セルラーモデルの便利さには魅力を感じましたが、普段から iPhone をほぼ常に持ち歩いており、職場や自宅など Wi-Fi 環境にいる時間が長いため、時計単体での通信が必要な場面はそれほど多くありませんでした。
最初は「制限を感じるのでは?」と心配しましたが、数か月使ってみて、実際に困る場面はほとんどありませんでした。
「セルラーがあれば便利かも」と思うのは、次のような時です。
ただ、これらも完全に解決できないわけではありません。私はランニング時にアームバンドを使って iPhone を腕に固定していますし、音楽もあらかじめ iPhone から Apple Watch に同期しておけば、AirPods と組み合わせてスマホなしで聴くことができます。
月額料金を支払わなくても、意外と不自由しないというのが正直な感想です。
また、Apple Watch だけで外出する時間は長くないため、電話に出られなくても「デジタル機器から少し距離を置く時間」と割り切るのも悪くないと感じています。
もちろん、毎日 Apple Watch を単体で使いたい人や、最大限の自由度を求める人には LTE モデルはおすすめです。しかし、私のように普段から iPhone を持ち歩き、予算を抑えたい人にとっては、GPS モデルでも十分だと思います。
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