アップルを退職したばかりの前最高執行責任者(COO)、ジェフ・ウィリアムズ氏が、ディズニーの新たな独立取締役候補となる可能性があります。彼の参加は、両社のつながりに注目が集まるだけでなく、ディズニーが次にどのような展開を目指しているのか、多くの関心を呼んでいます。
ディズニーは 2025 年 12 月、元アップル COO のジェフ・ウィリアムズ氏を独立取締役候補に指名したと発表しました。2026 年の株主総会で選任が行われる予定で、就任が実現した場合、ディズニーの取締役会は 11 名体制に拡大します。
ウィリアムズ氏は 2015 年にアップルの COO に就任し、2025 年 11 月に正式に退任しました。在職中は、グローバルオペレーション、カスタマーサービス、サポート業務を統括し、Apple Watch の開発やヘルスケア技術関連の事業を主導しました。また、2023 年以降はアップルのデザインチームも管掌し、多岐にわたる分野で重要な役割を果たしてきました。
ウィリアムズ氏は、ディズニーが「想像力と革新的な技術を結びつけてきた点」を長年尊敬してきたと述べ、今回の指名について「大変光栄です」とコメントしています。また、ディズニーのチームと協力し、さらなる創造性と卓越性を追求したいと語っています。
もし同氏が取締役会に加われば、CEO のボブ・アイガー氏、ゼネラルモーターズ CEO のメアリー・バーラ氏、Lululemon CEO のカルビン・マクドナルド氏など、各業界を代表するメンバーと共に経営に携わることになります。これはディズニーが引き続きテクノロジー領域の強化を図っている表れであり、とくにストリーミング、インタラクティブ体験、将来技術の活用などの分野で、ウィリアムズ氏の経験が新たな視点をもたらすと期待されています。
テクノロジー企業を率いてきたウィリアムズ氏が、エンターテインメント大手の取締役会に参画することは、製品開発や技術統合に精通した人材を迎え入れるというディズニーの将来戦略の一環と言えます。その起用がどのような新しい動きを生み出すのか、今後も注目が集まりそうです。
もっと読む
2025 App Store Awards:Apple が選ぶ 2025 年度ベストアプリ & ゲーム発表