「ショートカット」アプリは便利ですが、一般ユーザーにとってはコマンドを作るのにそれなりの学習コストがかかります。ですが、将来的には音声で指示を出すだけで Apple Intelligence が自動でショートカットを作ってくれるかもしれません。
現在、Apple は Apple Intelligence を統合した新しい「ショートカット」アプリを開発中との情報があり、操作のハードルが大幅に下がると期待されています。これまでハードルが高かった初心者ユーザーでも、簡単に使えるようになる可能性があります。
更に面白いコンテンツを観たい人は、Instagram @applealmondjp をフォローしてください！
ショートカットアプリを愛用しているユーザーは多いですが、ほとんどの人はネットで共有されたショートカットをそのまま使っているのではないでしょうか。というのも、ショートカットの設定は手順が多く、コマンドの構造も直感的とは言えず、ハードルが高いからです。
Apple は「アクションブロック（動作ブロック）」という形式で操作を簡略化しようとしてきましたが、それでも「現在地を取得」→「メッセージを送信」→「通知を表示」といった具合に、各ステップをユーザー自身がドラッグ＆ドロップし、細かく設定していく必要があります。プログラミングの経験がない人にとっては、つまずきやすく、途中であきらめてしまうことも少なくありません。
さらに、他人が作成したショートカットを少しカスタマイズしようとしても、「内容は理解できるけど自分では作れない」といった状況に陥ることも多く、「ショートカットを設定する時間より、手動で操作した方が早い」と皮肉られるほど、現在のショートカットアプリの課題とされています。
そんな中、Bloomberg の著名リーカー Mark Gurman 氏によると、Apple は現在 Apple Intelligence を統合した新しいショートカットアプリを開発しており、自然言語での操作をサポートするとのことです。つまり、将来的には「こういうことをやりたい」と口で伝えるだけで、Apple Intelligence がそれに合ったショートカットを自動で作成してくれるようになるというのです。
これは Apple Intelligence による「自動化機能強化」の一環としても位置付けられています。
ただし、Apple Intelligence 自体の開発が遅れており、その影響で新しいショートカット App のリリースも当初予定されていた 2025 年から 2026 年以降に延期される可能性が高いとのことです。
特に、Apple が現在 Siri の強化版を開発中であることを踏まえると、「Siri がうまく機能しなければ、音声ベースの Apple Intelligence も進化しない」というのが現状のようです。
とはいえ、Apple は強化版 Siri の開発を諦めたわけではなく、むしろ現在は積極的に開発を進めており、今年秋にリリース予定の iOS 19（または iOS 26）と共に公開される可能性が高い と報じられています。
また、新しい Siri では OpenAI の大規模言語モデルを引き続き活用 し、第三者による AI モデルの連携も検討されているようです。これにより、Siri がより自然な言葉を理解し、ユーザーの要求を正確に処理できるようになると期待されています。
そして、WWDC 2025 は日本時間で 6 月 10 日 午前 2 時より開幕。このイベントで Apple が Apple Intelligence の詳細を発表し、AI 機能の実用化に向けた具体的な展開を明らかにしてくれることを期待したいところです。
モバイル AI の分野で Apple が再びリードするためのカギとなるこの技術が、より便利なユーザー体験をもたらすことを願っています。
更に面白いコンテンツを観たい人は、Instagram @applealmondjp をフォローしてください！
もっと読む
iPhone で写真を簡単コラージュ！ショートカットで一発完成、3つのレイアウトに対応
Apple 公式ショートカット「この瞬間をメモる」が登場！秒でインスピレーションや思考をその場で記録できる