iPhoneが「安全」と言われる大きな理由のひとつは、Apple による厳格な審査を経て配信されるApp Storeの存在にあります。
Appleがこれほどまでに「サイドローディング(外部からのアプリ導入)」を拒むのも、その安全性を維持するためです。
では、その App Store がどれほど安全なのか、Apple が先日公開した「App Store 透明性レポート(Transparency Report)2024」から一部データを紹介します。
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Apple は 2024 年だけでも、不正の疑いがある開発者アカウント 約 146,000 件を停止し、さらに開発者登録 約 139,000 件を拒否しました。これにより、不正なアプリが App Store に届く前の段階で遮断しています。
また、顧客アカウントの新規登録申請 約 7.11 億件を拒否し、悪意のある顧客アカウント約 1.29 億件を無効化しました。
「悪質な顧客アカウント」とは、スパムメッセージの大量送信、レビュー操作、ランキングの不正操作などを行うアカウントを指します。
App Store に掲載される全てのアプリは、Apple 独自の App Review システムで複数のチェックを受けます。この審査には人によるチェック(手動審査)も含まれており、毎週約 150,000 件のアプリが審査対象になっています。
2024年には:
ユーザーの安全はもちろん、正規の開発者も保護するための措置です。
「評価が高いのに使ってみたらひどいアプリだった」——そんな“偽レビュー”被害に遭ったことがある人も多いのでは?
Apple はこのような“表示詐欺”に対しても積極的に対策を講じており、2024 年には:
見かけだけでは騙されないよう、プラットフォーム全体での健全化を進めています。
アプリそのものだけでなく、ユーザーの支払い情報保護もAppleが力を入れているポイントです。
2024 年には:
さらに、Apple は現在「Apple Pay + StoreKit」という二重のセキュリティ体制を導入し、アプリ購入やアプリ内課金もより安全に行えるようにしています。
App Store でアプリをダウンロードするだけでは、これほど多くの詐欺対策が裏で行われているとは気づきにくいものです。
Apple のこうした取り組みによって、私たちは「安心して使えるアプリ環境」を享受できているのです。
とはいえ、詐欺の手口は年々巧妙化しています。ユーザー自身も、「安易に個人情報を入力しない」「知らないリンクは開かない」など、基本的な防犯意識を忘れずに行動することが、安心・安全の第一歩となります。
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