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iPhone のバッテリー寿命を延ばすには?中国の人気クリエイターが7つの充電実験で検証!

iOSに「バッテリーの状態(バッテリー最大容量)」機能が導入されて以来、iPhoneのバッテリーをどう保つか、健康度の減少をどう抑えるかは、多くのユーザーにとって最大の関心事となっています。

「充電中に使用しない方がいい?」「過充電はNG?」「暑い場所での使用はバッテリーに悪い?」など、いわゆる「バッテリーケア」の噂もさまざまです。

そんな中、中国の人気テック系 YouTuber「老師好我是何同學」が、iPhone の充電方法とバッテリーへの影響を徹底検証する動画を公開し、大きな注目を集めています。

実験から導かれた結論(先にまとめ)

  • バッテリー劣化に最も影響するのは「充電サイクル回数」
  • iPhone は充電しながら使用してもバッテリーに悪影響はない
  • Apple の推奨温度範囲(0〜35℃)内での使用であれば、温度によるダメージはほぼない
  • 100% のバッテリーは持ちが良いが、1% は変動が大きい
  • ワイヤレス充電は有線充電より劣化しやすいわけではない
  • こまめな充電(随時充電)は、深い充放電よりもバッテリーに優しい
  • バッテリー健康度の数値は「目安」であり、正確な実容量とは異なる

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① 正常な充電方法の基準(比較用)

まず、4台のiPhoneを使って「基準となる通常充電グループ」を用意。手順は以下の通り:

  • バッテリー残量 5% で充電開始
  • 100% まで充電し、専用アプリで電池を消費
  • 5% まで放電したら再び充電、これを繰り返す
  • 合計 2,000 時間の放電で検証

結果:充電サイクル 750 回、バッテリー容量の平均劣化率は 9.0%

②「充電しながら使用」は本当にバッテリーに悪いのか?

ゲームや動画を見ながら充電する人は多いですが、それは本当にバッテリーに悪影響なのでしょうか?

「充電しながら使用」グループ(4台)は、通常グループと同じ手順で充電しますが、充電中も常に電力を消費するよう設定。

結果:充電しながら使用グループは充電速度が遅く、サイクル回数は380回、劣化率はわずか3.5%。

つまり、充電しながらの使用が劣化の原因ではなく、充電サイクル数が寿命に直結しているという結論になりました。

③ 高温・低温環境での充電はどう影響する?

次に検証したのは「温度の違いによる影響」。合計8台を使って次のように検証:

  • 高温(35℃加熱装置/最大45℃)グループ4台
  • 低温(0℃冷却装置/最大3℃)グループ4台

結果:

  • 高温グループ:平均劣化率 9.6%
  • 低温グループ:3 台は平均 7.8%、1 台だけ 45% という極端な劣化

Apple の定める温度範囲(0〜35℃)内では極端な劣化は確認されず、温度が一定範囲内なら大きな心配は不要という結果でした。

④ 100%と1%は「持ちがいい」のは本当?

iPhoneを使っていて、「100% のままなかなか減らない」や「1% で意外と長持ち」などの感覚はありませんか?

この疑問に対し、以下のように検証:

  • 3 台の iPhone を 15 回テスト
  • 5 秒ごとにバッテリー残量を記録

結果:

  • 100% は平均 350 秒以上維持
  • 99%〜1% は、各%あたり平均 110 秒前後
  • 1% の持続時間は 120〜300 秒で大きくばらつきあり

結論:100% は長く維持されるよう設計されており、1%はランダム性が高い

これは、iPhone のバッテリー表示が複数の指標に基づいて概算されており、特に 99〜100% の間はユーザー体験をよくするために幅を持たせているからです。

⑤ ワイヤレス充電はバッテリーに悪い?

次の疑問:「ワイヤレス充電は有線よりバッテリーに悪い?」に対して、以下のように検証:

  • 5%〜100%ワイヤレス充電グループ:劣化率9%
  • 80%〜95%ワイヤレス充電グループ:劣化率3.9%

結果:有線充電との大きな差はなし。ワイヤレス充電でも劣化はほぼ同じ。

⑥ 「こまめな充電」は実は正解?

80〜95% の範囲内で充電を繰り返したグループの劣化が少なかったことから、極端な深い充放電より、随時充電する方がバッテリーに優しいことも分かりました。

⑦ バッテリー健康度の表示は正確?

最後に、Apple のバッテリー最大容量(健康度)表示の正確さを検証:

  • 200 時間ごとに実際の容量を測定
  • 表示値との誤差は 1〜4% 程度

結論:バッテリー健康度は目安としては有効だが、実際の容量とはズレがある

まとめ:iPhoneバッテリーの7つの結論

  1. バッテリー劣化に最も影響するのは「充電サイクル回数」
  2. 充電しながらの使用はバッテリーに悪影響を与えない
  3. Apple の定める温度範囲内での使用なら温度の影響は小さい
  4. 100% は確かに長持ちするが、1% は予測不能
  5. ワイヤレス充電も有線と劣化差なし
  6. 随時充電の方が深い充放電より優しい
  7. 健康度の表示は「参考値」、実容量とは異なる

最後に:バッテリー健康度に囚われすぎないで

iPhone のバッテリーは「消耗品」であり、「何%で劣化が早いか」は一概に言えません。Apple が定めているのは、1年以内に 80% 未満に下がるのは異常という一点だけです。

バッテリー健康度やサイクル数に神経質になりすぎず、自分の使い方で快適に使うのが一番。調子が悪くなったら、修理・交換すれば OK。あまり深く考えすぎないことも、iPhone を長く楽しむ秘訣です。

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愛麗絲