Apple は iPhone 16 の正式発表前に、外国メディア The Information が「電気誘導型接着剤剥離(electrically induced adhesive debunking)」技術を採用する可能性があると報じました。これにより、バッテリーに微小な電圧をかけるだけで取り外すことができると言われています。
最近、iFixit が iPhone 16 標準版の分解作業を通じて、このバッテリーに電気誘導型接着剤剥離技術が実際に使用されていることを確認しました。外部から電圧を供給することで、バッテリーを本体から分離させることが可能で、電圧が高いほど分離速度も速くなります。
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iFixit は最近、iPhone 16 標準版の分解動画を公開しました。その中で、内部構造の最大の特徴は、従来の固定用接着剤ではなく、導電性のある特殊な接着剤がバッテリーに使用されている点です。
iFixit のデモでは、バッテリーケーブルを切断した後、外部電源を使って電力を供給します。マイナス極を USB-C ポート横の接地ネジに接続し、プラス極をバッテリー底部の小さなブロックに接続して 12V の電圧を 1 分間流すと、バッテリーが分離されます。
さらに、高い電圧を使用すると分離速度が速まり、20V では 5 秒以内にバッテリーを取り外すことができます。Apple は最大 30V の電圧を安全に使用できると述べており、iFixit もこれまでにない修理体験だと評価しています。
また、iFixit のテストでは、電源供給器のプラスとマイナスを逆に接続してもバッテリーは取り外せましたが、この場合、接着剤が本体に残ることがわかりました。そのため、iFixit は、正しい接続で作業することを推奨しています。
iFixit は、この特殊な導電性接着剤はドイツの Tesa 社によって提供されていると説明しています。エポキシ樹脂と導電性液体を組み合わせたもので、電気化学反応により接着剤のイオン結合が壊れ、バッテリーが安全に本体から分離される仕組みです。
また、Apple は iPhone 16 の本体内側の接着エリアにも特別な加工を施し、バッテリーがしっかりと固定されるようにしています。
従来の固定用接着剤に比べて、iPhone 16の電気誘導型接着剤剥離技術には3つの主な利点があります。
ただし、この技術は現在のところ iPhone 16 の標準版にのみ採用されており、iPhone 16 Pro シリーズには従来の接着剤が使用されています。Apple はまだこの技術を試験的に導入している段階のようで、来年の iPhone 17 シリーズでは、全モデルに採用される可能性があります。
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