家庭用ロボット「Neo」、2026 年に登場予定

2026 年に登場予定

Neo は高度に人間に似せたデザインのロボットで、人間のような外見と自然で柔らかな動きが特徴です。家庭内で安全に人間と共存できることを重視して設計されています。開発元の 1X によると、Neo には AI モデルと大規模言語モデルが搭載されており、スピーカー、Wi-Fi、5G も内蔵。音声コマンドで以下のような家事をこなせます:

  • 服をたたむ、物を整理する
  • 飲み物を持ってくる
  • 部屋を片付ける
  • 食器洗い機を開ける

Neo の身長は約 168cm で、人間に近いサイズ。動作はスムーズで静か(動作音はわずか22デシベル)であり、自社開発の AI モデルと人間的な設計により、家庭内での安全性と実用性を両立しています。最大約 70kg の物を運べる力がありながら、本体重量は約 29kg と軽量で、人とぶつかった場合のリスクも低減されています。

記者の実地検証:動作はまだ遅いが、確かに任務をこなす

『ウォール・ストリート・ジャーナル』などの海外メディアも Neo の実機テストを実施。ある記者は「冷蔵庫から水を取ってくる」「食器洗い機に物を入れる」などの動作を試しました。

  • 冷蔵庫から3メートル離れた水を取るのに約1分
  • 食器洗い機に3つのアイテムを入れるのに約5分
  • その間、何度も停止・位置調整が必要

動作スピードは遅いものの、記者は「思ったより安定している」と感じ、「まるで世界の仕組みを学び中の子供と一緒にいるようだった」と語ります。ただし、一つ問題があります──これらの動作は全て AI によって自律的に行われているわけではないのです。

AI 搭載も、現段階では多くの動作が遠隔操作によるもの

現在 Neo は学習段階にあり、AI(脳)がまだ完全に成熟していません。そのため、歩行、物を取る、冷蔵庫のドアを開けるといった基本的な動作の多くが、遠隔のスタッフによって VR コントローラーでリアルタイム操作されています。

1X はこの方式を「テレオペレーション(遠隔操作モード)」と呼んでおり、現実環境での膨大なデータを収集して AI に学習させることが目的です。つまり、Neo を購入するすべてのユーザーは、初期段階において「ロボットを通じて他人が家庭内に入る」ことを受け入れる必要があります。

1X はプライバシー保護のため、以下のような設計を行うとしています:

  • 「立ち入り禁止エリア」の設定が可能
  • 人物の映像を自動でぼかす機能
  • 遠隔操作ごとにユーザーの許可を得る必要

1X は、「どれだけのプライバシーを提供するかによって、どれだけの利便性を得られるか」という新たな社会契約の構築を目指しており、将来的に Neo を真の「スマート家事アシスタント」に育てるには、ユーザーのデータ提供が不可欠だとしています。

予約受付中、日本からも購入可能

現在、Neo は 1X の公式サイトで予約受付中。予約には 200 ドルのデポジットが必要で、出荷前であればキャンセル・返金が可能です。価格は 2 万ドルで、2026 年から出荷予定。買い切り以外にも、月額 499 ドルのサブスクリプションプランもあり、3 年間の保証が付き、柔軟な選択肢が提供されます。

初期出荷対象はアメリカ市場ですが、日本の消費者も予約可能で、1X は 2027 年には海外展開を予定しています。

まとめ:Neoはまだ発展途上、だが将来、あなたの家にロボットがやってくるかもしれない

Neo は今すぐ全てをこなせる「賢い執事」ではなく、学習中の「新しいルームメイト」です。時間をかけて育てる必要があり、あなたの家庭がその学習データの一部になることも求められます。この関係を受け入れることで、AI ロボットの進化を先取りするチャンスが得られるでしょう。

将来、食器洗いや飲み物を取ってきてくれる AI ロボットを自宅に迎えるか? あるいは「共に過ごす存在」として受け入れるか? Neo はその問いを投げかけ、あなたの答えを待っています。

もっと読む

OpenAI と PayPal の提携が実現:ChatGPT と対話から即購入へ、AI 購買時代の幕開け

ChatGPT Atlas:話すだけじゃない、動いてくれる AI ブラウザ

【新登場の Copilot】Windows 11 に搭載された最強の AI 機能 6 選