Apple は iOS 26.2 Beta 3 を公開しました。今回のアップデートでは、AirDrop、リマインダー、ゲームアプリなど、日常的によく使われる機能に多くの改良が加えられています。さらに、日本では Siri 以外の音声アシスタントを選択できる新機能もテスト中です。
iPhone 17 で発生していた「Ping 値の急変問題」は、iOS 26.2 Beta 3 で修正されました。
これまで、連絡先以外に AirDrop でファイルを送る場合、毎回「すべての人に対して 10 分間開放」を選ぶ必要がありました。
iOS 26.2 では「一回限りの AirDrop パスコード」を生成し、相手に共有すれば、30 日間その相手とファイルのやり取りが可能になります。連絡先に追加する必要はありません。
設定パス:
設定 → 一般 → AirDrop → 既知の AirDrop 連絡先を管理
ただし筆者の実機テストでは、現時点でこの機能は完全には動作しておらず、「管理」画面に入っても操作ができない、または反応しない場合がありました。
今回のリマインダーアプリでは、「緊急リマインダー」を単なる通知ではなく、有音アラームとして設定可能になりました。通常の通知を見落としやすいユーザーにとっては、大きな改善です。
日本のユーザー向けに、Apple は iPhone のサイドボタン(長押し)で Siri の代わりに他の音声アシスタント(Google Gemini や Amazon Alexa など)を起動できる機能をテスト中です。
この機能は現在、日本の Apple ID を使用し、日本国内にいるユーザーのみが利用できます。
測距計App の「Liquid Glass」スタイル水平器のデザインが改善され、数値表示が隠れにくくなり、視認性が向上しました。
ヘルスケア関連Appも進化。新しいAPIにより、サードパーティ製Appが Apple Watch の「高血圧警告通知」を読み取れるようになりました。高血圧管理をしているユーザーにとって、よりリアルタイムな健康サポートが可能になります。
iOS 26.2 にアップデート後、初回の Apple ID ログイン時にプライバシーポリシーに関する新しい案内が表示されます。Apple はユーザー情報の収集と利用について、より透明な説明を提供しています。
Liquid Glass デザインも引き続き調整が行われています。異なる色調モードを選ぶと、自動的に「透明度を下げる」や「コントラストを上げる」といった補助設定がオフになります。
さらにロック画面では、新たに透明度を細かく調整できるスライダーが追加され、文字と背景のコントラストがより明確になりました。
iOS 26.2 ではゲーム体験も向上。主な追加機能は以下の3つです。
iPadOS 26.2 Beta 3 では、初期のマルチタスク操作が復活しました。
アプリライブラリ、Dock、または Spotlight からアプリをドラッグするだけで、Split View や Slide Over を起動でき、より直感的な操作が可能になります。
iOS 26.2 Beta 3 は一見小規模な更新のようですが、実際には日常的な操作体験(ファイル共有、健康通知、アラーム、マルチタスクなど)を多角的に強化しています。デザイン、機能、プライバシー、地域対応まで、多くの細やかな進化が詰まったアップデートです。
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