イメージ:AI 生成
皆さん、iPhone 17 シリーズを日常で使っていて、モバイルネットワークが不安定に感じたことはありませんか?iPhone 17 が発売されて間もない頃から、各種コミュニティやフォーラムで「Ping が急上昇する」「ネットワーク遅延が起こる」などの報告があがっており、特にゲーム、通話、動画ストリーミング時に強く現れるようです。
台湾の YouTuber によるテストによると、iPhone 17 の Ping 値の急変問題は、iOS が Qualcomm の X80 通信モデムに対して過度な省電力設定をしている調整が原因である可能性があると推測されています。後の iOS アップデートを待つしかないですが、ここでは暫定的に使える対処策を2つ紹介します。
「Ping 値」は、スマホとサーバー間の“応答時間”を意味し、通常ミリ秒(ms)で表されます。
Ping 値の急変問題は、常に高い Ping 値という意味ではなく、短時間のうちに Ping 値が大きく乱高下する現象 を指します。たとえば、普段は 20 ms 程度なのに、次の瞬間に 300 ms を超え、またすぐ戻る、というような不安定な変動です。
自分の iPhone がどれくらい Ping 値を出しているか、確認する方法を以下に示します。
先述の台湾 YouTuber「愛蓁 AiZhen」氏は、iPhone 17 の Ping 値の急変問題について詳細なテストを行っており、そこから次の2点を発見しました:
これらを踏まえ、彼は、本問題の主因として iOS の省電力調整が Qualcomm X80 モデムに対して過度に働いていること を疑っています。すなわち、連続したネットワーク通信がないと X80 モデムを半休眠モードにし、再起動やネットワーク切替の瞬間で遅延が急増する、という挙動が Ping 値の急変問題を引き起こす可能性がある、という仮説です。
また、一部のユーザーからは「Twitch や YouTube のライブ配信を見ていても Ping 値の急変問題は起こらない」という報告があります。これは、ライブ配信は常時データが流れているため、モデムがアイドル判定されず省電力化を開始しづらいからではないか、という仮説も立てられています。
ちなみに、iPhone Air は Apple 自社製の C1X モデムを採用しており、そのためこのPing 値の急変問題に巻き込まれていないという声もあります。
根本的な解決は Apple によるソフトウェア(iOS)アップデートに頼ることになりますが、それまでの間、以下のような暫定的対応は試す価値があります。
爆 Ping 問題の原因がモバイル通信側(X80 モデム)にあるとすれば、簡単な対策は Wi‑Fi 接続に切り替えることです。Wi‑Fi 接続ではデータ転送が安定しやすく、Ping 値も低くかつ安定しやすいため、不快な揺らぎを抑えられる可能性があります。
モバイル回線しか使えない場合は、「Cloudflare の 1.1.1.1 無料 VPN/DNS ツール」を試してみるのも手です。DNS 路線を変更して通信経路を変えることで、多少ネットワークが安定する場合があります。
この Ping 値の急変問題を根本から解決するには、Apple が iOS 側で通信制御やモデム制御の調整を行う必要があります。現時点で、iOS 26.1 Beta で Ping 値の急変問題が見られなくなった、という報告も一部にあります。また、iOS 26.0.2 の正式リリースで修正される可能性も指摘されていますが、確実な情報はまだ出ていません。
現段階では、新しいアップデートをこまめにチェックしつつ、上記の暫定策を併用するのが現実的な対応と言えるでしょう。
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