10 月に入り、いよいよ Mac の季節がやってきた。これまでの経験やリーク情報によると、Apple は 10 月中に次世代「M5」チップと、それを搭載した Mac や iPad Pro を発表する見込みだ。
しかし、今年の発表スケジュールはやや異なるようだ。最新の情報によると、まずはエントリーモデルの「M5 MacBook Pro」が来週にも登場し、上位モデルの「M5 Pro」および「M5 Max」は来年初頭にずれ込む可能性が高いという。
M5 MacBook Pro、最速で来週発表の見込み
今年のMac新製品発表スケジュールは、ここ2年ほどとは異なる動きを見せている。これまでのように「M5」「M5 Pro」「M5 Max」を同時発表するのではなく、まずは基本モデルのM5が先行登場し、上位モデルのPro/Maxは翌年に発表される見通しだ。
海外メディア「AppleInsider」によると、コードネーム「J704」と呼ばれるMacBook Proが、まだ未公開の「macOS 26.0.2」を搭載し、最終テスト段階に入っているという。参考までに、「J604」はM4 MacBook Proのコードネームであるため、「J704」がM5チップを搭載した新モデルである可能性が高いと見られている。
具体的な発表日時は未定だが、10月中の登場が有力視されており、早ければ来週にもAppleがプレスリリース形式で発表する可能性がある。
M5 チップの噂される特徴
- TSMC の第3世代3nmプロセス(N3P)で製造。トランジスタ密度が 15% 向上し、消費電力は 10% 低減。
- CPU は10コア、GPU も10コア、NPU は16コア構成。
- 標準メモリは16GB(iPad Pro は 12GB)で、最大 32GB までカスタマイズ可能。
- M4 と比較して、CPU シングルコア性能が約 10%、マルチコア性能が約 16%、GPU 性能が約34%向上。
M5 Pro・M5 Max モデルは来年初頭に登場予定
M5 ProおよびM5 Maxを搭載するMacBook Proは、それぞれコードネーム「J714」「J716」と呼ばれており、macOS 26.3のリリースに合わせて2026年初頭に登場する見込みだ。同時期にはMacBook AirもM5チップを搭載した小改良モデルが登場すると予想されている。
この流れから、現在M4 MacBook Proの在庫が減少している一方で、M4 Pro/M4 Maxモデルの供給が比較的安定している理由も説明できる。Appleは新モデルへの移行準備を進めつつ、旧モデルの在庫圧力を緩和し、販売と宣伝を新製品に集中させる狙いがあるようだ。これまでの販売戦略を踏まえると、M5モデル発売後にはM4シリーズの価格が引き下げられるか、一部モデルが販売終了となる可能性もある。
Mac mini・Mac Studio も 2026 年春〜夏にアップデート予定
さらに、Mac mini や Mac Studio も 2026 年春から夏にかけて小規模なアップデートが予定されており、M5 シリーズチップが採用される見込みだ。加えて、パフォーマンスや冷却設計にも微調整が加えられるとみられる。
まとめ:Apple の Mac 戦略、よりリズミカルに進化へ
今年の Apple は、Mac 製品ラインの展開をより計画的・段階的に進めている印象だ。まず M5 MacBook Pro で幕を開け、徐々にデスクトップやハイエンドチップ搭載モデルへ拡大していく構成である。これにより製品の注目度を維持しつつ、開発者やプロユーザーが新アーキテクチャと macOS 26 の統合環境にスムーズに移行できるよう配慮されている。
順調に進めば、2026 年前半は「Mac が完全に M5 世代へ移行する節目の時期」となるだろう。
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